風の旅人 - さすらい人のつぶやき

スナフキンのように飄々と生きています

禿ツインズ

禿は「はげ」と読むのではなく、「かむろ」と読む。遊女に使える幼女のことだ。2カ月前、上野のそばにある弥生会館で開かれた展示会で私はその双子に出会った。
 

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球体関節人形と呼ばれるその双子の人形に僕は強く引き付けられ、しばらくその場を動けなかった。この人形に限らず展示されていた人形はいずれもまるで生きて動き出すかのように生命力に溢れていた。特に目が凄い。視線の先に何かが存在するのだ。それもこの世のものではない摩訶不思議な何かが存在している、そんな幻覚にとらわれるような凄まじさだ。
 
あまりに心が動かされたため、その一か月後僕はこの球体関節人形の工房「ピグマリオン」を訪問した。作者の陽月(ひづき)さんともあった。そのときの事はまた後で書くことにしよう。