風の旅人 - さすらい人のつぶやき

スナフキンのように飄々と生きています

カルロス・ゴーン氏の逮捕

危機に陥っていた日産をV字回復させ、その後ルノーのトップまで上り詰め、世界有数の経営者の一人となったカルロス・ゴーン氏が逮捕された。罪状はいくつかあるようであるが、その原因としてゴーン氏に権力が集まりすぎたことが挙げられている。昨日のブログに書いたがサイエンスを中心としたビジネスに限界が現れつつある現在、アートをに基づく「美意識」が必要になると書いた。
 
 
ここで一つのジレンマが生じる。「美意識」とは個人の感覚に大きく依存する。したがって「美意識」を十分に発揮させるためには個人の判断を重視せざるを得ないだろう。要するにある意味権力が集中する。したがって内在的に「真・善・美」を判断する「美意識」が欠如していれば不正が起こる余地が広がることになる。
 
 
個人の「美意識」を十分に育てつつ、その「美意識」を十分に発揮させる土壌を作る必要がある、ということなのだろうが、少なくとも日本においてはまだまだ認識が不十分であり、「美意識」の教育、生かせる場が定着するのはまだまだ先のことであろう。